ケノゼロ湖の文化的景観

ケノゼロ湖の文化的景観について

英名:Cultural Landscape of Kenozero Lake
北ロシアのケノゼロ国立公園内に広がる伝統的農村景観であり、フィン・ウゴル系の森林文化とスラブ系の農耕文化が融合した独特の景観を形成している。人々の生活と自然環境が調和した文化的景観である。
ケノゼロ湖一帯は国立公園に指定され自然環境が保護されている。豊かな森と湖沼に恵まれた地域で、人と自然の持続的な関わりを示す。
深い森林に囲まれた地域で、住民は木材や樹脂、薬草などの森林資源を伝統的に利用し、持続可能な管理を行ってきた。
中心に位置するケノゼロ湖と周辺の水辺環境は、共同体の信仰や生活の中心となっており、湖や小川が景観と文化を形作っている。
景観内には12世紀以降に成立した複数の伝統的農村集落が含まれ、木造の民家群からなる村落が点在する。これらの集落は土地の風土に適応した暮らしぶりを今に伝えている。 住民は農耕や放牧など生業を共同で営み、伝統的な農業景観を維持してきた。農地と自然のバランスを保ちながら生計を立ててきた歴史がうかがえる。
また、集落ごとに木造の聖堂や礼拝所が建てられ、正教会系の信仰が地域文化の中核となっている。天井画「天空」で彩られた木造教会群は住民の精神的な拠り所である。

概要

登録国 ロシア
登録年 2024年
登録基準 (iii)
分類 文化遺産
その他の特徴 文化的景観 / キリスト教 / 森林 / 国立公園 / 集落 / 河川・湖

地図

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