明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業

明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業について

幕末から明治期、19世紀後半から20世紀初頭の日本において建造・構築された産業遺産群である。
製鉄・鉄鋼・造船・石炭などの基幹産業とそれらを支えた教育関連等の23遺産からなり、九州・山口県を中心に東海・東北まで広範囲に広がっている。
非西洋国家でありながら初めて、極めて短期間に近代化に成功した世界史上特筆すべき業績を示している。
稼働中の資産を含むため、文化庁ではなく内閣官房が推薦し世界遺産登録に至った。

萩反射炉

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山口県萩市
萩藩が大砲を鋳造するために作った金属溶解炉。
煙突にあたる部分の遺構が現存する。
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恵美須ヶ鼻造船所跡

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英名:Hagi Proto-industrial Heritage/ Ebisugahana Shipyard
山口県萩エリア
大型の洋式軍艦を製造した造船所の跡。前期はロシア式で、後期はオランダ式で作られていた。
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大板山たたら製鉄遺跡

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山口県萩市
江戸時代中期〜幕末にかけて操業していた製鉄所の跡。
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萩城下町

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山口県萩市
城跡・旧上級武家地・旧町人地の3地区からなる。
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松下村塾

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山口県萩市
江戸時代末期に長州藩・萩で開かれた私塾。吉田松陰が教えていたことで知られており、門下生として久坂玄瑞や高杉晋作らを排出した。
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旧集成館

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鹿児島県鹿児島市吉野町
アヘン戦争において清が敗北したことによって海防の必要性を実感した薩摩藩第28代当主島津斉彬によって起こされた集成館事業。島津家の別邸に(仙巌園の隣地部分に)「集成館」という日本初の工場群を建設した。
構成資産には以下三つの要素が含まれている。

①旧集成館反射炉跡
オランダの資料を元に、外国人技術者を雇うことなく自力で鉄製大砲を鋳造するために日本各地に造られた反射炉の現存するひとつ。

②旧集成館機械工場
薩摩藩が長崎製鉄所を手本に...
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寺山炭窯跡

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鹿児島県鹿児島市吉野町
木炭製造のため作られた石積みの窯の跡。
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関吉の疎水溝

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鹿児島県鹿児島市下田町
集成館事業のために水を引いた疎水溝。
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韮山反射炉

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静岡県伊豆の国市
幕府の命により砲台建造を任せられた韮山代官江川英龍が伊豆国田方郡中村に建設した、日本に現存する唯一の実用反射炉。
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橋野鉄鉱山

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岩手県釜石市橋野町
水戸藩に大砲用の銑鉄を供給する目的で、南部藩により作られた。
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三重津海軍所跡

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佐賀県佐賀市川副町大字早津江字元海軍所
佐賀藩の作った造船施設。
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小菅修船場跡

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長崎県長崎市小菅町
日本最古の蒸気機関を動力とした曳揚げ装置を持つ洋式のスリップドッグ。その曳揚げ台の形から「そろばんドック」と呼ばれた。
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三菱長崎造船所:第三船渠

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長崎県長崎市岩瀬道町
大型の造船用ドック。建造当時としては東洋一のドックであった。
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三菱長崎造船所:占勝閣

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長崎県長崎市岩瀬道町
占勝閣とは「風光景勝を占める」の意味で名付けられた。
荘田平五郎の邸宅として作られ、三菱造船所の迎賓館として使用された。
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三菱長崎造船所:ジャイアント・カンチレバークレーン

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長崎県長崎市飽の浦町
イギリスのアップルビー社製で、現在も稼働している電動のクレーン。
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三菱長崎造船所:旧木型場

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長崎県長崎市飽の浦町
1985年から長崎造船所の史料館として使われている。
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高島炭鉱

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長崎県長崎市高島(旧西彼杵郡高島町)
高島炭鉱は海底炭田であり、長崎港よりおよそ15km程沖合に位置する。登録範囲である北渓井坑は佐賀藩とトーマス・グラバーによって開発された。
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端島炭鉱(軍艦島)

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長崎県長崎市(旧西彼杵郡高島町)
見た目が海上に浮く軍艦の様だったので軍艦島の名で呼ばれることとなった。三菱主導のもと、かつて海底炭鉱によって栄えたが1974年に炭鉱が閉山となってからは無人島。
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旧グラバー邸宅

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長崎県長崎市南山手町
スコットランドより来日し、グラバー商会を設立したトーマス・ブレーク・グラバーの住宅。
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三池炭鉱と三池港

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福岡県大牟田市及び熊本県荒尾市
三池炭鉱は三井主導で開発された炭鉱で、宮原坑や万田坑、三池炭鉱専用鉄道敷跡などが含まれる。
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三角西港

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熊本県宇城市三角町
1887年にオランダ人の水理工師ローウェンホルスト・ムンドルが設計した。明治の三大築港の一つとされている。
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官営八幡製鐵所

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福岡県北九州市
ドイツ、GHH社の設計と技術指導の下1901年より操業開始
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遠賀川水源地ポンプ室

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英名:Onga river Pumping Station
福岡県中間市
1910年に建設。骨組は鉄骨、英国式の煉瓦積み。建設当時蒸気だった動力を電気に変え現在も稼働中。
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概要

登録国 日本
登録年 2015年
登録基準 (ii)(iv)
分類 文化遺産
その他の特徴 産業遺産

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