(i)/(viii) 文化的景観/島 の世界遺産
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端的に言うと文化遺産と自然遺産の境界に位置する遺産と言える。「自然と人間の共同作業」という語に要約される通り自然環境によって制約と影響を受けることで育まれた文化や景観を指すが、大きく以下の3種に大別される。
①意匠された景観:庭園・公園・宗教空間など、人間によって意図的に設計され想像された景観
②有機的に進化する景観:自然環境に対応して形成された景観。さらに「残存する景観」と「継続する景観」に分けられる
③関連する景観:自然がその地の民に大きく影響を与えることにより、宗教的・芸術的・文学的な要素と強く関連した景観
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パンプーリャ近代建築群
ブラジル、ベロオリゾンテ市北東部に位置するオスカー・ニーマイヤー達の手によって作られた近代建築群。 1940年、人工湖であるパンプーリャ湖の周囲に庭園都市プロジェクトとして市長の主導の元、オスカー・ニーマイヤーや建築家・芸術家が集まり完成させた。 パンプーリャ美術館、ヨットクラブ、カーサ・ド・バイリ(カジノやレストランが併設されていた)、教会などの建造物が、...
登録国 ブラジル 登録年 2016年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (ii) , (iv) -
チャン・アン複合景観
ベトナム北部の紅河デルタ地帯、ニンビンに位置するチャンアンは、石灰岩からなる山や鍾乳洞が多数見られるカルスト地形である。 「陸のハロン湾」とも呼ばれ、現在のように隆起し地表に現れる前はハロン湾のように海に沈んでいた。 また数万年前から人類が居住していた痕跡を確認することも出来る。さらに古都ホアルーなどの文化的価値も認められ、東南アジアで初の複合遺産での登...
登録国 ベトナム 登録年 2014年 分類 複合遺産 登録基準 (v) , (vii) , (viii) -
済州火山島と溶岩洞窟群
漢拏山の噴火によって出来た韓国最南端の火山島、済州島(チェジュ島:チェジュド)。 漢拏山自然保護区、城山日出峰、拒文岳溶岩洞窟群の3地域が構成遺産となった。 韓国の最高峰、漢拏山(1950m)の周りの自然保護区は、火山活動で生まれた滝や奇岩怪石、火山湖などの優れた景観美が特徴。 島の東端にある城山日出峰は海底噴火により誕生したもので、海面上に盛り上がり、...
登録国 大韓民国 登録年 2007年 分類 自然遺産 登録基準 (vii) , (viii) -
ムスカウアー公園/ムジャコフスキ公園
ポーランドとドイツの国境を流れるナイセ川の両岸に559.9haに渡って広がる、文化的景観の公園。 19世紀、ヘルマン・フォン・ピュックラー=ムスカウ公爵は英国で流行していた風景式庭園の手法によってこの公園を造らせた。 元々はひとつの公園であったが、戦後公園内が国境線となってしまったためにポーランド側の「ムジャコフ公園」とドイツ側の「ムスカウ公園」に分...
登録国 ドイツ , ポーランド 登録年 2004年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (iv) -
ヘーガ・クステン(ハイ・コースト)/クヴァルケン群島
スウェーデンの「ハイコースト」(現地の言葉でヘーガクステン)はバルト海の北部のボスニア湾内に位置し、多数の島々からなる。 大地の上に乗っていた氷河が溶けることでその重さを失い大地が隆起するというアイソスタシーが見られる。この地は現在でも隆起が続いている。 2006年には同じ現象が起こっているフィンランド領内のクヴァルケン群島を加え、登録範囲拡大となった。
登録国 フィンランド , スウェーデン 登録年 2000年 分類 自然遺産 登録基準 (viii) -
ロワール渓谷:シュリー・シュル・ロワールからシャロンヌまで
フランス中部に位置するロワール渓谷は、丘陵やブドウ畑が広がる風光明媚なロワール川流域にルネサンス様式の城館や邸宅が点在する文化的景観を誇る地域。シュリー・シュル・ロワールからシャロンヌまでの約200kmに及ぶ範囲が世界遺産登録された。 ローマ帝国末期にマルムティエ修道院が設立されるとこの一帯は発展し、15世紀にはシャルル7世が宮廷を移しその後数々の城・宮殿...
登録国 フランス 登録年 2000年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (ii) , (iv) -
オークニー諸島の新石器時代遺跡中心地
イギリス、スコットランド北部よりベントランド海峡を挟んで北に15km程の沖合に位置するオークニー諸島で最大の島、メインランド島にある遺産。 ここには新石器時代の遺跡の宝庫であり、リング・オブ・ブロッガー、メイズハウ、スカラ・ブラエといった巨石文化の遺産が残る。
登録国 イギリス 登録年 1999年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (ii) , (iii) , (iv) -
ハード島とマクドナルド諸島
オーストラリア大陸よりもむしろ南極大陸に近く、パース西南約4,100kmのインド洋上(南極海)に浮かぶ、1833年にキャプテン・ピーター・ケンプにより発見された島々。 亜南極圏に存在する唯一の活火山を持っている。大半が氷と雪で覆われており、外来種がほとんどおらず、人間の影響も少ないことから原生の自然が残されている。 ハード島には2,745mのマウソン山がそびえ、氷...
登録国 オーストラリア 登録年 1997年 分類 自然遺産 登録基準 (viii) , (ix) -
レドニツェ-ヴァルティツェの文化的景観
17~20世紀の間にリヒテンシュタイン公爵家により形成された、ヨーロッパ最大の人工景観であり、「文化的景観」として認められている。 レドニツェ城・ヴァルチツェ城の二つの城が、19世紀になって当主ヨハン・ヨーゼフ1世が作らせたイギリス式庭園と見事に調和している。
登録国 チェコ 登録年 1996年 分類 文化遺産 登録基準 (i) , (ii) , (iv) -
西オーストラリアのシャーク湾
オーストラリア西部、インド洋に面する西オーストラリア州ガスコイン地域の海岸線に位置する。 世界最大の海藻藻場であり、ストロマトライトと呼ばれる岩のような藍藻類の塊が一帯を埋め尽くしている光景が特徴的である。 また、絶滅危惧種ジュゴンの最大の棲息地となっている。
登録国 オーストラリア 登録年 1991年 分類 自然遺産 登録基準 (vii) , (viii) , (ix) , (x)